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院長ブログ

美肌命!レチノールについて解説‼️

【美肌を目指すなら必須!レチノールって何?】

こんにちは😊
院長の平岡です。
今日は「レチノール」についてブログをまとめてみようと思います。
 
実は美肌になりたい方には絶対に!!使っていただきたいのが「レチノール」です✨
美容系の女医さんはほぼ全員何かしらのレチノールアイテムを使っているのではないかと思うほど。。。
では、そのレチノールとは一体何ものなのでしょう?!
 
▶︎レチノールというのはビタミンAの一種です。
 
「ビタミンA=レチノール、レチナール、レチノイン酸の総称」なのです。
 
※それぞれの物質によって生理活性(=生体内での作用の強さ)が異なり、
化粧品の分野では様々な使い分けがなされています。
 
【ビタミンAの効果】ですが、
①皮膚のターンオーバーを促進する
②皮脂の分泌を抑制する
③コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の産生を促進する
というような効果があります!
 
と言われても、いまいちピンと来ない方が多いと思うので、
下の図を見ながら1つずつ見ていきますね。
 

[1.ターンオーバー促進効果]

私たちの皮膚はおよそ28日周期で
基底層▶︎有棘層▶︎顆粒層▶︎角層
という順番に下から上に向かって新しい細胞が作られていきます。
 
しかし、加齢とともにこの周期は遅くなり、
50代になるとこのターンオーバーの周期は40-50日ほどになると言われています。
 
そのため、古い細胞やメラニンが排出されず、皮膚に残りやすくなってしまいます。
これが、いわゆる”くすみ”の原因になります。
 
このような時に、レチノールを使ってあげると、
肌のターンオーバー周期を早めることによってメラニンの排出を促進し、
お肌を活性化することができます。
 
さらに加齢とともに、細胞の並び方が不揃いになってくるのですが、
レチノールはこの細胞の並び方の配列を整える効果もあります。
「細胞が不揃いな肌」と「綺麗に並んだ肌」では、どちらが美肌かは一目瞭然ですね👀

[2.皮脂分泌の抑制効果]

レチノールは皮脂の過剰な分泌を抑える効果があります。
そのため、ニキビでお悩みの方が使っていただくと、ニキビが減ってくるのでとてもおすすめです。
 
 

[3.コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の産生効果]

レチノールにはさらに効果があります!
 
それは真皮において、
・コラーゲン(お肌のハリを出す)
・エラスチン(お肌のハリを出す)
・ヒアルロン酸(水分保持力をあげる、もっちりとする)
を産生促進させる効果です。
 
加齢とともにこれらの物質はどんどん減っていき、
50代の方では20代の方と比較してコラーゲン量は半分になると言われています。
 
赤ちゃんの時はもっちりマシュマロ肌ですが、年齢とともに厚揚げ豆腐のような状態になるイメージです。
それでは確かにシワやたるみが出てきますね💦
 
そこで、レチノールを使うことによって、
皮膚の真皮のこれらの線維が増えて、
[弾力・水分量]が改善したもっちりお肌になるのです‼️
 
素晴らしいですね✨
【お肌のアンチエイジング効果】
 
というわけで、レチノールにはお肌を綺麗にする効果があるので、
ぜひスキンケアに取り入れていただきたい成分です✊

【ビタミンAの種類について】

上の図は見たことがある方も多いかと思いますが、「Aケア協会」様のサイトからいただいてきたものです。
 
実は、レチノール(アルコール)やレチナール(アルデヒド)、レチノイン酸(カルボン酸)は生理活性が強い一方で、
光や熱、酸素に不安定
という非常にデリケートな物質です💦
そのため、ドラッグストアなどで販売されるコスメには入れることが難しいです。
※レチノイン酸は非常に強い物質のため、医師の処方が必要です。
 
そこで、レチノールに他の物質を結合させたレチノール誘導体がスキンケア製品には多く取り入れられるようになりました。⇨パルミチン酸レチノール、プロピオン酸レチノール、酢酸レチノール等
 
実際これらのレチノール誘導体は皮膚から吸収されたのち、皮膚内の酵素によってレチノールに変換され、最終的にレチノイン酸となって生理活性を発揮します。
 
現在、化粧品に一般的に広く使われているビタミンAの種類は7-8種類ほどあります。
それぞれ、生理活性や特性が異なるので、見ていきましょう❣️
 

①パルミチン酸レチノール、②プロピオン酸レチノール

皮膚内に存在するビタミンAの91%は「パルミチン酸レチノール」の形で貯蔵されています。
安定性が高く、皮膚への刺激性が少ないことが特徴です。
 
ただ、パルミチン酸レチノールは分子量が大きく、皮膚への浸透性が悪いので、
それよりも分子量が小さい「プロピオン酸」を結合させたのが「プロピオン酸レチノール」です。
パルミチン酸レチノールよりも浸透性が改善しています。
 
パルミチン酸レチノールは「肌荒れ防止」の医薬品の有効成分。

③酢酸レチノール

プロピオン酸(C3)よりもさらに炭素数(分子量)(C2)の少ない酢酸を結合させたレチノール誘導体。
皮膚への浸透度は高いが、安定性がやや劣る。

④レチノイン酸ヒドロキシピナコロン

直接作用型レチノイドとも呼ばれ、皮膚内においてレチノイン酸に変化しなくてもそのまま効果を発揮する。
安定性は高い。
レチノールと比較して皮膚刺激性が低いという報告がある。

⑤リノール酸レチノール

リノール酸によるメラニン生成抑制効果が期待できる。

⑥水添レチノール

レチノールに水素を添加。
安定性が高い。紫外線照射により分泌されるエラスチン繊維を分解する酵素を抑える。

バクチオール(注:ビタミンAではない)

植物性のレチノールとも呼ばれているが、レチノール構造とは分子構造が異なり、ビタミンAではない。
レチノールと比較して刺激性が低いという報告がある。

【ビタミンAの注意点】

①A反応

ビタミンAを使い始めの時、
・ひりつき・皮むけ・かゆみ
・赤み
・乾燥
・ニキビ
などの症状が出現することがあります。
 
これはお肌がビタミンAに慣れていないことによる”A反応”です。
いきなりこのような症状が出てくると
「あれ、私レチノール向いてなかったのかな?」と思われるはず‼️
 
ですが、これは[A反応]というビタミンA特有の反応なのです。
ビタミンAの効果によって肌のターンオーバが促進され、炎症性のサイトカインが増えるとこのような症状が生じることがありますが、使用を続けていると次第にお肌がレチノールに慣れてきて、改善してきます。
 
このA反応が生じるかどうかは人によってビタミンAの許容度が異なるため、一概にこの製品を使うとA反応が起きるというのは言えません。
 

②朝に使っても良い?

レチノールは先ほど述べた通り、光や熱、酸素に対して不安定な物質です。
そのため紫外線に当たりやすい昼間はレチノールを塗るのにはあまり適していないと言えますね。
ただ、日焼け止めをしっかりと塗っておくことで、紫外線の影響をカットすることができるので、
一概に昼間は絶対に塗ってはいけないというわけではありません。

③妊娠・授乳中は使える?

使えます。
経口摂取の場合、ビタミンAは脂溶性なのでどんどん内々に蓄積されて、催奇形性などのリスクがあります。
しかし皮膚に塗る場合、体内に取り込まれる量は非常に僅かなので特に問題はありません。
むしろ妊娠中は肝斑やシミの悪化リスクが高いため、レチノールを使ってメラニンを溜め込まないようにした方が良いですね。

【まとめ】

というわけで、レチノールについて今日は全体的にまとめてみました!
 
すごい分量になってしまいましたね笑🥺
スキンケアの基本の「き」である、レチノール。
 
まだ使われてない方は
ぜひ取り入れてみてください✨
 
私のおすすめは、もちろん【エンビロン】‼️
ドラッグストアのものよりも、濃度が高く、品質管理がしっかりとしている
【ドクターズコスメ】がおすすめですよ✨
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