院長ブログ
糸リフトの素材の特徴について
糸リフトって?
みなさんこんにちは♩
院長の平岡です。
頬のたるみが気になると定期的にやりたくなる糸リフト。
実は糸リフトにも色々な種類があるのをご存知ですか。
糸リフトとは、
「溶ける糸」を皮膚の内部に挿入して、たるみのリフトアップを行う施術のことです。
以前は溶けない糸を使用されることもありましたが、現在では溶けない糸で行うのが主流になっています。
糸リフトの本質は、
【脂肪の位置移動】
加齢に伴って下垂した脂肪を持ち上げるのに有用な施術です。
フェイスリフトと比べると比較的侵襲度が低く、ダウンタイムも短いので、
多くの患者様が受けられる人気の施術です✨
当院での症例
こちらの患者様は50代の方で、当院で糸リフトを受けられた方の術後1ヶ月のお写真です。
頬のたるみが引き上がって、フェイスラインが綺麗に出てきました。
さらにほうれい線も浅くなり、肌全体にハリが出ていますね。
横顔が洗練されました。
このように頬のたるみが改善すると、
お顔の重心の位置が上がるので、
見た目の年齢が一気に若返ります🉑
ご本人様も大変満足していただきました😌
実際の糸の形

そして実際に使用する糸を見てみると、、、
上の図のように、糸には【コグ】と呼ばれるトゲがついていて、
これが周りの組織に引っかかることによって、
リフトアップを行うという仕組みです。
以前はこの【コグ】が”切れ込みタイプ(糸に切れ込みを入れることでコグを作る)”が使われていましたが、
最近は糸を作る際に”鋳型の段階で【コグ】を付けたmoldingタイプ”の糸が主流になり、
より牽引力が強くなっています。
糸リフトも日々進化を遂げていますね✨
糸リフトの素材について
そして、この糸リフトですが、使われる素材によって性質が異なってきます。
主に現在使用されている素材の種類としては
・PDO(最も一般的)
・PLLA
・PCL
・PLACL(PLLA+PCLの混合)
この4つのタイプがあります。
いずれの素材の糸も、挿入後に異物反応として軽度の炎症と線維芽細胞の活性化を引き起こし、
糸の周囲にコラーゲンが新たに形成されます。
その結果、【たるみの予防効果】や【皮膚のハリを出す効果】が期待できます。
それぞれ、持続時間や柔軟性、牽引力が変わってきますので、
細かく見てみましょう。
PDO(ポジオキサノン)
・約6-8ヶ月で加水分解されて消失
・最大12ヶ月間にわたり、皮膚のコラーゲン生成を刺激する
・弾性力はないが、挿入時の違和感は少ない
・炎症細胞浸潤は施術後約2週間でピークに達し、その後徐々に収まり12週間後には大幅に減少
・脂肪細胞の変性効果もある
・比較的安価
PLLA(ポリ乳酸)
・14-18ヶ月かけて、分解されていく
・PDOよりもコラーゲン産生を促す効果が高いが、周囲組織への炎症反応がごくわずか
・硬度が高く把持力が強いが、引張力が弱く、分解とともに細片化しやすい
そのためリフト力の維持は強くは望めない
PCL(ポリカプロラクトン)
・16-24ヶ月かけて分解されるため、長期的な効果が期待できる
・PDOやPLLAよりコラーゲン生成を非常に強力に促進し、糸が溶けた後もその効果は1年ほど続く
・弾性力があるため挿入後の違和感が比較的少ない
・把持力はPLLAに比べると弱い
PLACL(ラクチド-ポリカプロラクトン重合体)
・PLLAの固くて脆い性質を改良
・PCLの強度を改良
→柔軟性を保ちながら、高い組織把持力を維持する
・分解に伴う細片化も起こらず、強いリフト力と効果維持力を兼ね備えている
これらをまとめると下の表のようになります。

いかがでしょうか。
このように一言に糸リフトと言っても色々な種類があります。
当院では骨格や脂肪の量に合わせて、
「デザイン」
「糸の種類」
を変えています。
また直後からナチュラルな仕上がりで、
術中の痛みが少なく、
ダウンタイムが軽いのも当院の特徴です✨
糸リフトに興味のある方は一度当院で受けられてみてください。
30代後半から1年に1回はやっておきたい糸リフト。
お勧めです😌
銀座リシェスクリニック